お絵かきにおすすめなスキャナーの選び方

アナログで線画してからデジタルで色塗りをする方法

「デジタルイラスト」というとパソコンを使ったお絵かきするイメージがありますが、なかには紙にイラストを描いてからパソコンに取り込んで色塗りしたい方もいるかもしれません。最近は、デジタル色塗りだけパソコンでする方も、最近では非常に多くなっています。

パソコンにイラストを取り込むのに必要なものは？

パソコンに紙媒体をデータとして取り込むには「スキャナー」という機器を使います。プリンターは印刷するものですが、スキャナーは、紙に描いたものをパソコンに送りデータ化できます。

使い方はとても簡単で、スキャナー機器の上に紙や写真を乗せて読み取るだけです。 イラストだけではなく、手書き文章や、名刺のデータ化もできたりします。写真など大切なアナログ素材をデータ化して半永久的に保存できます。

スキャナーのメリットってなに？

・経年劣化してしまう紙をデータ化して保存できる
・データ化することで、紙媒体の場所をとらない
・資料によってはデータ化した方が見やすい事もある
・複合機を使えば、データ化したものを再度印刷できる

例えば、捨てるに捨てられない雑誌の表紙やページなど、アルバムなどの写真などもスキャナーしてデータにしておけば、いつでも見れますし、場所もとりません。紙には紙の良さがありますが、保存状態を保つのは結構難しいので、環境によってはデータ化しておいた方が良い場合も多いと思います。

私が使っていて便利だと思ったのは写真の保存です。時間が経つと劣化してしまうものでも、データ化しておけばいつでも綺麗な状態で見れる事です。資料をデータ化しておけば、並べてみる事もできますし、トレース練習するときの資料も読み込んだりできます。

スキャナの種類

スキャナの種類としては、フラットベッドスキャナ、ドキュメントスキャナ、ハンディスキャナなどがあります。以下ではスキャナの種類を簡単にまとめてみました。

フラットベッドスキャナ

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名称	フラットベッドスキャナ
メリット	・価格が安いものが多い、 ・書類のシワやゆがみが出にくいので画質がいい ・本を広げながらスキャンできる
デメリット	・1枚ずつしかスキャンできない ・両面スキャンができない ・大量のスキャンに時間がかかる
用途	・イラストの線画、書類、写真などをデータ化したい

一般的に多く使われているタイプのスキャナーです。最近のスキャナでは、バスパワー(USBから電源供給)により、コンセント不要なものも販売しており、製品によっては薄くて軽いので、持ち運びも便利です。

使い方としては、とてもシンプルで、紙を挟んで機器に読み込ませるだけです。コピー機のように使えるスキャナーといえばわかりやすいかもしれません。機械が苦手でも、メーカーによっては「おまかせ機能」でスキャンできるので、初心者でも簡単に操作できると思います。

ドキュメントスキャナ

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名称	ドキュメントスキャナ
メリット	・スキャンが早い ・両面印刷できる ・大量スキャンに向いている。
デメリット	・フラットベッドよりも大きくて重い ・本などの書籍を分解しないとスキャンできない
用途	・大量にまとめてスキャンしたい ・文字や図形をスキャンしたい ・大量の名刺をデータ化したい

ドキュメントスキャナはフラットベットスキャナと違い、両面スキャンもできるので、効率よく大量にデータ化したいときにおすすめです。写真も取り込むことはできますが、どちらかというと文字をスキャンするのが得意なタイプです。

ハンディスキャナ

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名称	ハンディスキャナ
メリット	・手に持てるスティックタイプなので場所をとらない。 ・持ち運びできるタイプなので、外出先でも使える
デメリット	・操作がシビアなので、慣れていないと綺麗にできない ・フラットベッドスキャナーよりも画質が悪い
用途	・外出先で使いたい ・場所をとらないスキャナーがほしい

特別な理由がない限り、ハンディスキャナを選ぶことはおすすめしません。使い慣れていないとスキャンする画質に影響が出てくるので、綺麗なデータで保存したい場合にも向いていません。

ハンディスキャナのメリットは外出先でもスキャナー機能を使うことができることなので、持ち運ぶ必要がないのなら、上記であげたフラットベッドスキャナーか、ドキュメントスキャナをお勧めします。

スキャナのメーカー

イラストをスキャンするなら、主にEPSONかCanonから選んでおけば問題ないはずです。一部では、EPSONは写真に向いていて、Canonは文字に向いているという評価がありますが、製品の性能や、スキャナー機器の違いによって、ひとくくりに比較できないかと思います。低価格のスキャナー機器としては、両メーカーの性能差を感じることは、ほとんどないように感じるので、あとは好みで決めてしまっていいと思います。

それよりも、用途によってスキャナーの種類をしっかり選んだ方が、長く使えます。ドキュメントスキャナーは基本的にフラットベットスキャナーより価格も高いので、大量にスキャンする予定がないのなら、フラットベッドスキャナーを選んだ方がお得だと思います。ぜひ、購入前に、どういう使い方をするのか考えてみてください。

複合機について

・複合機

複合機は、プリンタ機能とフラットベッドスキャナー機能が付いているタイプで、パソコンにデータを取り込むだけではなく、印刷にも対応しています。

一概には言えませんが、イラストデータを取り込むなら、同じ価格帯の複合機よりも、スキャナー専用機の方が綺麗に取り込める場合があります。ただ、最近の複合機はスキャン機能も向上したのであまり気にしなくていいかもしれません。私はどちらかというと、印刷よりもデータ化する方が多いですが、スキャンと印刷、両方使いたい場合は、複合機を選んでみるのも良いですね。

スキャナーとプリンターが一体化した複合機は、年賀状や写真を多く保存＆印刷したい人にも向いています。詳しくはプリンターの選び方を参考にしてみてください。

スキャナーを選ぶときに気をつけたいポイント

下記でスキャナーを選ぶとき気をつける点をまとめましたので参考にしてください。

【重要】
イラストを取り込むのか、写真を取り込むのか用途によってスキャナー選びは変わってきます。

※線画が綺麗に取り込めても、写真の場合はぼやけてしまう事もあるので購入前に評価を必ず確認した方がいいです。

スキャナーを使ってみた感想・レビュー

EPSON A4フラットベッドスキャナー GT-S640 を使っています。以前使っていたメーカーはcanonだったのですが、故障してしまったので買い換えました。価格が安いので画質が荒くなってしまわないか不安でしたが、とても綺麗に線画をパソコンに送れました。雑誌のモノクロ、教科書などのグラフも取り込みましたが、こちらも問題ないです。

個人的に最も心配だったのがカラー写真の取り込みでしたが、プロフェッショナルモードを使うことにより、カラーや線などの再現率も十分出す事ができます。絵描きによっては水彩で描いたイラストを取り込む方も多いと思いますが、プロフェッショナルモードにしたら、かなり鮮明に取り込む事もできると思います。

ただ、色合いに拘りがあるなら、少し描画の荒さを感じるかもしれません。私は製品の価格帯から考えると性能は十分あるスキャナーだと思いました。

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