2019年に人気のあるペンタブは?

デジタルイラストではワコム(Wacom)のペンタブレットはユーザー数が多いので、ペンタブレットといえばワコムを思い浮かべる方は多いと思います。

ワコムは初心者向けのペンタブや、性能が高い上級者モデルもあるので今からデジタルイラストを始める方におすすめです。

ワコムペンタブレットはモデルチェンジしても大きく操作が変わることはないので、従来のユーザーも安心して使うことができます。

ペンタブレットがどんなものかわからない方は、「はじめてのペンタブレットの選び方」をご参考ください。

ワコム製品の特徴

安いモデルの価格帯

ワコムのペンタブはサイズや付属品で価格は変わりますが、最も安いモデルは1万円以下で購入できる製品があります。価格の安さから人気があります。安いと言っても性能が悪いわけじゃなく、年々性能もあがってきています。

ワコムのペンタブで安いモデルを探している方は、1万円を目安に探すといいでしょう。ワコム以外のメーカーだと、さらに値段の安いペンタブがあるので、性能やサイズなどを比較してみて選んでみることをお勧めします。

ペンタブ製品の耐久性

ペンタブレットの耐久性については人それぞれ使っている製品が違ったり使い方も違うので、壊れやすさは変わってくると思いますが、作業時に気をつけていれば、まず壊れることはないと思います。私が初めに手にしたのはワコムのBAMBOOシリーズで、大体5年以上前の製品ですが未だに壊れていません。現在はIntuos5を使っていますがそちらも全く問題なく使えています。

また、ペンタブの場合ドライバの不具合で線がマウスで引いたような線になったりペンが反応しなくなることがあります。もしそのような不具合になってしまったらお絵かきソフトを立ち上げ直したり、ドライバを入れ直せば元に戻ることが多いです。

それと、故障した原因によりますがワコムで修理することができます。ただし、修理費が掛かるので金額によっては買い換えた方がいい場合もあります。

こちらの「ペンタブレットの反応がなくなったときに確認すること」も参考ください。

ペンタブのモデルチェンジ

ワコムのペンタブは最新の製品へモデルチェンジすることがありますが、使い方が大きく変わることはなく、製品の性能があがっていたり、ファンクションキーなどの有無や、付属ソフトの違いくらいしかありません。

気を付けたいのが、製品によってファンクションキーや配線の位置が変わってしまって使いにくい場合があります。そのため、前モデル製品を選んだほうが使いやすいことも多々あります。

前モデルについてですが、製品の生産中止になっていたり在庫状況によっては新品入手が困難になっているため、その場合は中古のペンタブを購入するしかないので、購入するタイミングに気を付けましょう!

どのペンタブレットを選ぶべきか

「使用目的」を明確にしてみると選びやすくなるかもしれません。

例えば、ちょっとしたラクガキをしたり、年賀状作成・手書きの文章作成を予定しているならIntuosシリーズの価格の安いペンタブをおすすめします。

逆に本格的なお絵かきをしたい方やプロのイラストレーターを目指している方は性能の良いIntuos Proシリーズがいいと思います。個人的には性能の良いペンタブが最終的に欲しくなった口なので、長く続ける意欲のある方は最初から選んでみるのもいいと思います。

Proシリーズはタブレット表面にオーバーレイシートを貼って使うタイプのペンタブレットで、紙に描くような感覚でペンを動かすことができるのもメリットの1つです。Proシリーズは替芯の種類が豊富にあったり、筆圧感知レベルが高い場合があります。

※価格の安い製品を使って描いているプロのイラストレーターもいるので、どれを選ぶかはユーザー次第です。

2019年におすすめのワコムペンタブ

価格の安いペンタブはやはり人気があります。他メーカーの参入もあり、ワコムペンタブも価格が安く性能のいいペンタブが出てきました。

One by Wacom CTL-672/K0-C

One by Wacom CTL-672/K0-C
・Amazon評価
・楽天評価なし

CTL672/K0-Cは、ファンクションキー、マルチタッチ機能、ソフトウェアが付いていないシンプルなペンタブです。性能がよく、安いペンタブを探しているならこちらをおすすめします!

ファンクションキーとマルチタッチについてですが、キーボード+マウス操作で同じような操作をすることができるので、個人的には問題ないと思います!使わない人にとっては、不要だと感じます。(設定で無効にすることもできる)

私の場合は左手デバイス+ペンしか使ってないので、ファンクションキーやマルチタッチ機能は使っていません。なので、同じような作業環境を想定しているならこちらの製品をおすすめします。

■CTL-672/K0-Cはこんな方におすすめ■
・ファンクションキーやマルチタッチ機能がいらない
・1万円以下のペンタブで大きいサイズを使いたい人

TCTL4100WL/K0

Wacom Intuos Small TCTL4100/K0
・Amazon評価

こちらの製品はAmazon限定のオリジナル特典付きの製品です。ちなみに中身はカスタムブラシデータとなっています。※特典は購入すると電子メールが届きます

コンパクトなスモールサイズなので、タブレットが小さめです。筆圧レベルは4096もあるので、安価で筆圧レベルの高い製品を探しているならこちらをおすすめします!

■TCTL4100はこんな方におすすめ■
・スリムでコンパクトなペンタブレットを使いたい
・価格の安い製品を探している
・筆圧レベルの高い製品を使いたい

旧モデルだけど2019年も現役なペンタブ

下記では、2019年までに販売されているワコムペンタブレットで、多くのユーザーが使っている・人気があるものをまとめてみました。どのペンタブがいいかは人それぞれだと思いますので、使う用途に合わせて選んでみてくださいね。

旧モデルの場合、在庫状況によっては定価よりも高くなってることがあるので、そこだけ注意してみてください~

このページでは、板ペンタブレットのみ紹介していますが、液晶パネルに直接描ける「液晶タブ」もあります。アナログのように描きたいなら液タブをおすすめします!

Intuos Draw CTL-490/W0

Intuos Draw CTL-490/W0
・Amazon評価
・楽天評価

CTL-490/W0はワコム製品の中でも価格が安いので、ちょっと絵を描いてみようかなと思っている方や、手書き文章をつくってみたい方にも向いています。

ペンタブの特徴としてはマルチタッチ機能がないタイプなので、タッチ機能が不要な方に向いています。タッチパネルの機能が付くと、製品自体も価格が高くなる傾向があるので、使わない予定ならタッチ機能が付いていないペンタブの方がいいと思います。

ただし、CTL-490/W0は、Sサイズのみしか選べないので、大きいサイズを選びたい方には別の製品のMサイズを選びましょう。それと、付属ソフトはArtRage Liteというシンプルなソフトしかないので、本格的にイラスト制作したい場合は、他のペイントソフトがいいかもしれません。操作してみて合わない場合は他の無料ペイントソフトなどをいくつか試してみましょう。

■Intuos Drawはこんな方におすすめ■
・手軽にイラストや手書き文章を作りたい
・タッチパネル入力がいらない
・コンパクトなSサイズを使いたい
・機能は多くいらない、シンプルな設計が好き

Intuos Art CTH-490/K0

Intuos Art CTH-490/K0
・Amazon評価
・楽天評価

CTH-490/K0は絵画や油彩制作用モデルとなっていて、付属ソフトPainter Essential5によって初心者でも簡単に、水彩タッチなイラストを表現することができます。ソフトを使う方法としては、シリアルナンバーを入れて、ライセンス入力する必要があります。もちろん、他のお絵かきソフトを導入すればIntuosDrawと同じく通常のイラスト制作も楽しむことができます。

他の利点として、Intuos ArtはMサイズを選ぶことができます。製品を選ぶときは、Mサイズの製品型番としては、CTH-690となっているので間違えないように気をつけましょう。

Mサイズは手首のみを使った描き方以外にも、腕を大きく振った描き方をする方にも向いています。読み込み可能範囲が広いので、ペンを大きく動かす人にも向いています。

ただし、デジタルイラストの描き方としては、ペンタブを動かして使うわけではなく、ペイントソフト機能の、拡大や角度などを調整した方が描きやすくなるので、サイズは好みで決めてしまっていいと思います。

作業スペースが狭い場合や、ノートパソコンを使っている環境ならSサイズの方がいいかもしれません。

■Intuos Artはこんな方におすすめ■
・Sよりも大きいサイズを選びたい
・気軽にデジタルで水彩画や油絵を始めたい
・Painter Essential5を使いたい

Intuos Comic CTG-490/K1

Intuos Comic CTH-490/K1
・Amazon評価
・楽天評価

CTG-490/K1はお絵かきソフト「CLIP STUDIO PAINT PRO 」(クリップスタジオペイントプロ)の2年ライセンスが付いている製品になります。

こちらの製品も、IntuosArtと同じく、SとMのサイズから選ぶことができます。Mサイズの型番は、CTH-690/K1となっています。

付属ソフトのクリップスタジオとは、元々有料で販売されているお絵かきソフトの1つで、プロのイラストレータやお絵かきを趣味とする方達に人気が高い製品です。イラストだけではなく漫画を描きやすいソフトなので、使っている人は非常に多く、有料お絵かきソフトでは、高性能なペイントソフトです。

ただし、CTG-490についているものは2年間しか使えません。なので、長く使いたいなら、IntuosDraw+クリップスタジオを単体で購入した方が値段的にもお得だと思います。

その他、CTG-490/K1にはタッチ入力機器がついていますが、タッチ機能を使わない場合は本体のスイッチでOFFにすることができます。

■Intuos Comicはこんな方におすすめ■
・イラストや漫画を描きたい
・SサイズよりもMサイズのペンタブレットを選びたい
・タッチパネル入力をしたい
・CLIP STUDIO PAINT PROを使いたい

ちなみにクリップスタジオの動作環境は以下の通りになります。

ソフト名 CLIP STUDIO PAINT PRO
パソコン本体 SSE2に対応したintel、AMD製CPU
OPenGL2.1に対応したGPU
2GB以上のメモリ必須 8GB以上推奨
ストレージ ハードディスクドライブに3GB以上の空き容量が必要
対応OS Win10/8.1/7 Service Pack 1以上

クリップスタジオは現在もバージョンアップを行っており、クリエイターPCを販売しているショップなどでもクリップスタジオの性能を基準にした専用PCが販売されており、今からお絵かき初心者さんが使うソフトとしてお勧めします。

IntuosPro PTH-660/K0

Intuos Pro PTH-660/K0
・Amazon評価
・楽天評価

PTH-660/K0は上記で紹介したIntuosシリーズの上位版になります。下位モデルとの違いは、筆圧レベルが高いこと、タッチホイールやファンクションキーが充実していること、Lサイズが選べることにあります。

上位版モデルには、その他にも読み取り可能範囲の部分に、専用のオーバーレイシートが付いています。オーバーレイシートがあるとアナログ制作と同じようにペンを動かすことができます。また、読み取り可能部分の傷の保護により描きにくくなってしまう場合も、シートを交換することで新品のように使うことができます。

PTH-660/K0は前世代モデルと比べると、筆圧レベルが8182となっており、今までのProシリーズの2048を大きく上回る数値となっています。筆圧レベルが高いと、線の微妙な強弱をつけやすくなるので、ペンタブを選ぶ時のポイントになります。

ただし、従来の筆圧レベルで十分だという感想も多くあるので、人によっては8182の筆圧レベルを実感しにくいかもしれません。実際、1024から2048になっても、どこが変わったのかわからない方は非常に多いです。

他の注意点として、PTH-660/K0の本体の大きさは、他のProシリーズと比べるとやや小さくなっています。はじめてProシリーズを選択する人は気にしなくていいと思いますが、今までProシリーズを使用していた方は気をつけましょう。

この製品にはお絵かきソフトは付属していないので、別に無料のものをダウンロードするか、有料ソフトを購入する必要があります。また、価格も通常のIntuosシリーズよりも、2倍以上高い製品となってますので、初心者の方は予算と相談して選んでみてください。価格的には、前モデルの「 PTH-651/K1」の方が安価な場合があります。

■IntuosProはこんな方におすすめ■
・M/Lサイズを使いたい
・筆圧レベルが高い製品を使いたい
・ワイヤレス製品を使いたい
・描き味が違うカスタムペンを使いたい
・本格的なデジタルイラスト制作をしたい

ワコム以外のペンタブレットについて

2019年時点ではペンタブも価格が大分安くなってきたので、これからお絵描きを始める方にとっては気軽にデジタルイラストを始めやすくなりましたね!
このページでは、ワコムのペンタブを取り上げていますが、もちろん他メーカーでも良いペンタブは多いのでそちらを選んでもいいと思います。

自分に合ったペンタブと言っても、実際触れてみないと良し悪しは判断できないと思うので。

例えば予算が少ない場合はXP-PENやHuion製品の方がワコムよりも安く購入できる場合があります。外国メーカーのが価格が安いことが多いです。標準筆圧レベルも高い場合が多いです。

どのメーカーがいいのか?は描き手によると思いますし、長く使うものだと思うので、じっくり他メーカーと比較して選んでみてくださいね。ワコム以外のペンタブメーカーについては「ワコムと他ペンタブレットメーカーの比較」でまとめましたのでよかったらご参考ください!