ワコムペンタブレットの比較

デジタルイラストではワコム(Wacom)のペンタブレットはユーザー数が多いので、ペンタブレットといえばワコムを思い浮かべる方は多いと思います。

ワコムは初心者向けのペンタブや、性能が高い上級者モデルもあるので今からデジタルイラストを始める方におすすめです。

ワコムペンタブレットはモデルチェンジしても大きく操作が変わることはないので、従来のユーザーも安心して使うことができます。

ペンタブレットがどんなものかわからない方は、「はじめてのペンタブレットの選び方」をご参考ください。

ワコム製品の特徴

安いモデルの価格帯

ワコムのペンタブはサイズや付属品で価格は変わりますが、最も安いモデルは1万円以下で購入できる製品があります。

ワコムのペンタブで安いモデルを探している方は、1万円を目安に探すといいでしょう。ワコム以外のメーカーだと、さらに値段の安いペンタブがあるので、性能やサイズなどを比較してみて選んでみることをお勧めします。

ペンタブ製品の耐久性

ペンタブレットの耐久性については人それぞれ使っている製品が違ったり使い方も違うので、壊れやすさは変わってくると思います。

最も多い故障原因はケーブルの断線だと思いますが、作業時に気をつけていれば、まず壊れることはないと思います。私が初めに手にしたのはワコムのBAMBOOシリーズで、大体5年以上前の製品ですが未だに壊れていません。現在はIntuos5を使っていますがそちらも全く問題なく使えています。

また、ペンタブの場合ドライバの不具合で線がマウスで引いたような線になったりペンが反応しなくなることがあります。もしそのような不具合になってしまったらお絵かきソフトを立ち上げ直したり、ドライバを入れ直せば元に戻ることが多いです。

それと、故障した原因によりますがワコムで修理することができます。ただし、修理費が掛かるので金額によっては買い換えた方がいい場合もあります。

こちらの「ペンタブレットの反応がなくなったときに確認すること」も参考ください。

ペンタブのモデルチェンジ

ワコムのペンタブは最新の製品へモデルチェンジすることがあります。ただ、使い方が大きく変わることはなく、製品の性能があがっていたり、ケーブルの位置が変更されることがほとんどです。

ただし、最新モデルになることでファンクションキーや配線の位置が変わってしまって使いにくい場合があります。そのため、前モデル製品を選んだほうが使いやすいこともあります。

前モデルについてですが、製品の生産中止になっていたり在庫状況によっては新品入手が困難になっているため、その場合は中古のペンタブを購入するしかありません。

どのペンタブレットを選ぶべきか

ペンタブには値段が高いものと安いものがあります。どちらを選ぶべきか迷っている方は多いと思いますが、「使用目的」を明確にしてみると選びやすいかもしれません。

例えば、ちょっとしたラクガキをしたり、年賀状作成・手書きの文章作成を予定しているならIntuosシリーズの価格の安いペンタブをおすすめします。

逆に本格的なお絵かきをしたい方やプロのイラストレーターを目指している方は性能の良いIntuos Proシリーズがいいと思います。

Proシリーズはタブレット表面にオーバーレイシートを貼って使うタイプのペンタブレットで、紙に描くような感覚でペンを動かすことができるのもメリットの1つです。その他、Proシリーズは替芯の種類が豊富にあったり、筆圧感知レベルが高く、読み込み遅延もしづらいです。

※価格の安い製品を使って描いているプロのイラストレーターもいます。

2018年お絵かき初心者におすすめのペンタブレット

2018年に販売されているワコムペンタブレットで、多くのユーザーが使っている・人気があるものをまとめてみました。どのペンタブがいいかは人それぞれだと思いますので、使う用途に合わせて選んでみてくださいね。

2018年1月の時点では、ワコムから2018年版のペンタブレットは販売されていないので、下記では2017年までに販売されている製品のまとめになります。また、このページでは、板ペンタブレットのみを紹介していますが、液晶パネルに直接描ける「液晶タブ」もあります。

Intuos Draw CTL-490/W0

Intuos Draw CTL-490/W0
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CTL-490/W0はワコム製品の中でも価格が安いので、ちょっと絵を描いてみようかなと思っている方や、手書き文章をつくってみたい方にも向いています。

ペンタブの特徴としてはマルチタッチ機能がないタイプなので、タッチ機能が不要な方に向いています。タッチパネルの機能が付くと、製品自体も価格が高くなる傾向があるので、使わない予定ならタッチ機能が付いていないペンタブの方がいいと思います。

ただし、CTL-490/W0は、Sサイズのみしか選べないので、大きいサイズを選びたい方には別の製品のMサイズを選びましょう。それと、付属ソフトはArtRage Liteというシンプルなソフトしかないので、本格的にイラスト制作したい場合は、他のペイントソフトがいいかもしれません。操作してみて合わない場合は他の無料ペイントソフトなどをいくつか試してみましょう。

■Intuos Drawはこんな方におすすめ■
○手軽にイラストや手書き文章を作りたい
○タッチパネル入力がいらない
○コンパクトなSサイズを使いたい
○機能は多くいらない、シンプルな設計が好き

Intuos Art CTH-490/K0

Intuos Art CTH-490/K0
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CTH-490/K0は絵画や油彩制作用モデルとなっていて、付属ソフトPainter Essential5によって初心者でも簡単に、水彩タッチなイラストを表現することができます。ソフトを使う方法としては、シリアルナンバーを入れて、ライセンス入力する必要があります。もちろん、他のお絵かきソフトを導入すればIntuosDrawと同じく通常のイラスト制作も楽しむことができます。

他の利点として、Intuos ArtはMサイズを選ぶことができます。製品を選ぶときは、Mサイズの製品型番としては、CTH-690となっているので間違えないように気をつけましょう。

Mサイズは手首のみを使った描き方以外にも、腕を大きく振った描き方をする方にも向いています。読み込み可能範囲が広いので、ペンを大きく動かす人にも向いています。

ただし、デジタルイラストの描き方としては、ペンタブを動かして使うわけではなく、ペイントソフト機能の、拡大や角度などを調整した方が描きやすくなるので、サイズは好みで決めてしまっていいと思います。

作業スペースが狭い場合や、ノートパソコンを使っている環境ならSサイズの方がいいかもしれません。

■Intuos Artはこんな方におすすめ■
・Sよりも大きいサイズを選びたい
・気軽にデジタルで水彩画や油絵を始めたい
・Painter Essential5を使いたい

Intuos Comic CTG-490/K1

Intuos Comic CTH-490/K1
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CTG-490/K1はお絵かきソフト「CLIP STUDIO PAINT PRO 」(クリップスタジオペイントプロ)の2年ライセンスが付いている製品になります。

こちらの製品も、IntuosArtと同じく、SとMのサイズから選ぶことができます。Mサイズの型番は、CTH-690/K1となっています。

付属ソフトのクリップスタジオとは、元々有料で販売されているお絵かきソフトの1つで、プロのイラストレータやお絵かきを趣味とする方達に人気が高い製品です。イラストだけではなく漫画を描きやすいソフトなので、使っている人は非常に多く、有料お絵かきソフトでは、高性能なペイントソフトです。

ただし、CTG-490についているものは2年間しか使えません。なので、個人的には、IntuosDraw+クリップスタジオを単体で購入した方が値段的にもお得だと思います。

その他、CTG-490/K1にはタッチ入力機器がついていますが、タッチ機能を使わない場合は本体のスイッチでOFFにすることができます。

■Intuos Comicはこんな方におすすめ■
・イラストや漫画を描きたい
・SサイズよりもMサイズのペンタブレットを選びたい
・タッチパネル入力をしたい
・CLIP STUDIO PAINT PROを使いたい

ちなみにクリップスタジオの動作環境は以下の通りになります。

ソフト名 CLIP STUDIO PAINT PRO
パソコン本体 SSE2に対応したintel、AMD製CPU
OPenGL2.1に対応したGPU
2GB以上のメモリ必須 8GB以上推奨
ストレージ ハードディスクドライブに3GB以上の空き容量が必要
対応OS Win10/8.1/7 Service Pack 1以上

クリップスタジオは現在もバージョンアップを行っており、クリエイターPCを販売しているショップなどでもクリップスタジオの性能を基準にした専用PCが販売されており、今からお絵かき初心者さんが使うソフトとしてお勧めします。

IntuosPro PTH-660/K0

Intuos Pro PTH-660/K0
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PTH-660/K0は上記で紹介したIntuosシリーズの上位版になります。下位モデルとの違いは、筆圧レベルが高いこと、タッチホイールやファンクションキーが充実していること、Lサイズが選べることにあります。

上位版モデルには、その他にも読み取り可能範囲の部分に、専用のオーバーレイシートが付いています。オーバーレイシートがあるとアナログ制作と同じようにペンを動かすことができます。また、読み取り可能部分の傷の保護により描きにくくなってしまう場合も、シートを交換することで新品のように使うことができます。

PTH-660/K0は前世代モデルと比べると、筆圧レベルが8182となっており、今までのProシリーズの2048を大きく上回る数値となっています。筆圧レベルが高いと、線の微妙な強弱をつけやすくなるので、線画や色塗りでは重要になってきます。

ただし、従来の筆圧レベルで十分だという感想も多くあるので、人によっては8182の筆圧レベルを実感しにくいかもしれません。実際、1024から2048になっても、どこが変わったのかわからない方は非常に多いです。

他の注意点として、PTH-660/K0の本体の大きさは、他のProシリーズと比べるとやや小さくなっています。はじめてProシリーズを選択する人は気にしなくていいと思いますが、今までProシリーズを使用していた方は気をつけましょう。

それと、この製品にはお絵かきソフトは付属していないので、別に無料のものをダウンロードするか、有料ソフトを購入する必要があります。また、価格も通常のIntuosシリーズよりも、2倍以上高い製品となってますので、初心者の方は予算と相談して選んでみてください。価格的には、前モデルの「 PTH-651/K1」の方が安価な場合があります。

■IntuosProはこんな方におすすめ■
・M/Lサイズを使いたい
・筆圧レベルが高い製品を使いたい
・ワイヤレス製品を使いたい
・描き味が違うカスタムペンを使いたい
・本格的なデジタルイラスト制作をしたい

One by Wacom CTL-672/K0-C

One by Wacom CTL-672/K0-C
・Amazon評価
・楽天評価なし

CTL672/K0-Cは、ファンクションキー、マルチタッチ機能、ソフトウェアが付いていないシンプルなペンタブです。今まで付属されている機能が付いていないということは値段が安い?と思ってしまいますが、従来からあるIntuos Drowより価格は高いです。(2018年)

それと、「元々付いてた機能がないと不便かもしれない」と初心者の方は思ってしまうかもしれませんが、描き手によってはファンクションキーやマルチタッチ機能が付いていない方が使いやすい場合もあります。

例えばペン操作とキーボード操作のみ使っている方は、ファンクションキーやマルチタッチ機能を一切使わない場合が多いです。そうなると、この機能は邪魔になってしまいます。

私の場合も左手デバイス+ペンしか使ってないので、ファンクションキーやマルチタッチ機能は使っていません。なので、同じような作業環境を想定しているなら十分選択肢に入ると思います。

■CTL-672/K0-Cはこんな方におすすめ■
・ファンクションキーやマルチタッチ機能がいらない
・1万円以下のペンタブで大きいサイズを使いたい人

ワコム以外のペンタブレット

2018年時点では、ワコム以外のメーカーでも筆圧レベルが高く、値段の安い製品が販売されています。

その為、これからデジタルイラストを始めるなら、他のメーカー製品も参考にしてみた方が自分に合ったペンタブを見つけやすくなると思います。

例えば予算が少ない場合はXP-PENやHuion製品の方がワコムよりも安く購入できます。また、ちょっとしたお絵かきや手書き文章作成をするなら性能の高いペンタブレットを使わなくても問題ないです。

ワコム以外のペンタブメーカーについては「ワコムと他ペンタブレットメーカーの比較」をご参考ください。

デジタルイラスト制作している人はワコムを使っている場合が多いですが、他のメーカーの上位版でもサイズが大きく、使いやすい製品はたくさんあるので、ぜひ他メーカーの製品もチェックしてみてくださいね。