液晶ペンタブレットの基本性能

液晶ペンタブレット(液タブ)とはデジタルイラストを制作する上でのペンと紙の役割になる入力機器です。デジタルでお絵かきするというと、液晶ペンタブレットが思い浮かぶ方は多いのではないでしょうか。
実際にどういう性能なの?と気になる方もいると思うので、下記で詳しく解説しました。 

液晶ペンタブレットと板ペンタブレットの違い

同じ役割を持つ製品に、「板タブレット」というものがありますが、使い方が少し違ってきます。

板ペンタブレットの使い方


板ペンタブレットの場合は、タブレットに描いた範囲が、モニターに反映されます。
デジタルイラスト制作だと、この方法が標準的なやり方だと思います。操作方法に関しては、アナログからデジタルに移行した方は、若干戸惑うかもしれません。
個人的な感想としては、数日~数週間ほど使ってたら思うように絵を描くことができます。

液晶ペンタブレットの使い方


液晶ペンタブレットの場合は、直接画面(タブレット)に描いた絵がそのまま反映されます。
本来の紙とペンを使ったようなお絵かき環境は液晶ペンタブレットの方が近いと言えます。
長年アナログイラスト制作して来た方は、こちらの使い方の方がしっくりくることが多いでしょう。

液晶ペンタブレットを使う前に気をつけること

板型と液晶型の一番の違いは使い方(反映の仕方)です。使い方だけ見ると、液晶ペンタブレットの方が有利に思えますが、プロのイラストレーターが必ず液晶ペンタブレットを使っている訳ではありません。どちらも一長一短あるので、その辺を比較してみましょう。

液晶ペンタブレットのデメリット

・長時間見続けるので疲れやすい
・液晶モニターの発熱により手汗をかきやすい
・置くスペースの確保が必要
・板タブレットと比べて、モニターも兼用しているので故障に対応するのが難しい
・画面に傷がつきやすい
・価格が高い

慣れていない人によっては多少扱いづらい部分があると思います。
ただいくつか改善できる部分はあるので、それぞれ解説していきます。

液晶ペンタブレットで作業するときの改善策

○目の疲れ
液晶ペンタブレットは、モニターと目の距離が近いため、長時間使用していると疲れやすいです。改善策としては、30分~1時間置きに、休憩を挟むことが大切です。
その他〔ブルーライトを軽減するメガネ〕を使ってみるのもいいかもしれません。

○作業中の手汗
作業中はタブレットに直接手が触れるので、手汗をかきやすい人もいると思います。
夏場などの暑い時期は作業に支障が出てくる場合があります。
その場合は〔指グローブ〕など汗や手のこすれを抑えるものを使うことをおすすめします。

○大きさと置く場所
液晶ペンタブレットはインチ数によりますが、結構大きくて場所をとるものです。スペースには十分気をつけましょう。
コンパクトな机を使っている場合は、奥行きが足りない事があります。特にデスクトップで作業している方は、他のパソコン機器が邪魔にならないか寸法を測っておくことをおすすめします。必ず購入する前に確認しておきましょう。

○タブレット(モニター)の傷
直接モニターに描画することになるので、力加減によっては傷がつきやすいです。イラスト制作は、長時間作業することになるので、気をつけていても傷がつくのは避けられません。板タブレットと同じく、傷が気になる場合は〔保護フィルム〕を使いましょう。その他にも、液晶画面に光が反射するのを防ぎつつ、保護できるフィルムもあります。

液晶タブの基本的な選び方

液晶ペンタブレットの製品によっては使いやすさ、見やすさ、接続方法に違いがあります。
下記では大手ペンタブレットメーカーのワコム製品を参考に解説してみました。

製品と接続方法の違い

例えば、ワコムの「Cintiq 13HD」は液タブのなかでも安価なモデルですが、パソコンに接続しながらでないと使用することができません。パソコンと切り離して使いたい場合は、OSが入っている「Cintiq Companion2」などの製品を選ぶ必要があります。同じようなサイズや製品でも、このように接続方法が変わって来ます。
持ち運びしたい場合は、Cintiq Companion2等の単体で使える製品を選びましょう。

板型のペンタブレットはUSBケーブルのみを使用しますが、ワコムの液タブの繋げ方としては、画像のような感じになります。

接続端子

液晶ペンタブレットの製品は、PCと繋げて使用するタイプが主流かと思います。その為、どの接続ケーブルに対応しているか必ず確認しておきましょう。

参考:ワコム公式サイト

パソコンによっては対応する端子がないこともあります。
液晶ペンタブレットはHDMIで出力する事が多いため、購入前にしっかり準備しておくことは大切です。
※製品によっては、HDMI接続ではないこともある

もしもHDMI接続できないパソコンだった場合は〔変換アダプタ〕を使うことで接続できます。
ただし、製品によっては不具合が出る可能性があるので、あらかじめ持っているパソコンで使えるか調べてからにしましょう。

OS(システム)を確認する

液晶ペンタブレットに対応しているOSは必ずチェックしておきましょう。
OSとはWindows10や7などの基本システムのことです。最近のOSなら液タブの動作も問題ないことが多いですが、念の為チェックしておいた方がいいです。
ペイントソフトの対応OSとパソコンのOSも確認しておきましょう。その方が不具合がでることも少なくなります。

サイズはインチを確認する

液タブを選ぶときには必ずサイズ(インチ)を確認しましょう。机の幅や奥行きに合わせて選ぶ事をおすすめします。
描くときの手の振りが大きくなってしまう人は、モニターサイズが大きい製品の方が描きやすいと思います。
作業台と液晶ペンタブレットの大きさを比較してみて、自分にはどのくらいの大きさが適切なのか予め寸法を測っておきましょう。

タッチパネルの有無

接続方法以外にも、マルチタッチが付いているか付いていないかもチェックしておきましょう。ほとんどの製品はマルチタッチが付いている方が価格は高くなっています。必要と感じなければ、なしを選んだ方が価格的にお得です。ありの製品でも、大体のペンタブレット製品は設定でON、OFFできるので安心です。

 ■マルチタッチってなに?
マルチタッチは、タッチパネルなどの入力で2箇所以上に同時に触れることで、複雑操作を可能にする入力方式のことです。iphoneやスマートフォンではお馴染みの機能になります。指で拡大、縮小などの入力操作が可能になります。

液タブを選ぶときのポイント

液タブは高い買い物なので、しっかり選び方のポイントを抑えておきましょう。

液タブを選ぶときの確認リスト

・液タブのインチ(モニターの大きさ)
・接続端子・対応ポートの有無
・OSが付属されているか、されていないか
・マルチタッチに対応しているか
・使っているお絵かきソフトに対応しているか

液タブのメーカー比較

以前まではペンタブレット大手のワコムが主流でしたが、最近では、他メーカーの液晶ペンタブレットも数多く販売されています。
ワコムは板タブと液タブ共にシェア率No.1なので、使っている方が多く、不具合が出たときに調べやすいです。

液タブの価格帯

選び方としては、価格、性能、サイズなどによる選択肢があると思います。

それぞれの液タブメーカーの価格を比較してみると、HUIONの液タブが最も安い価格といえます。数万~の液タブを求めるならHUIONをおすすめします。ワコムの場合だと、10万円以上するものがほとんどなので、性能が同じようなら他メーカーの選択は十分ありです。

ただし、液晶モニターのサイズや性能(OSの有無など)によって価格も変わって来ます。

下記では液晶ペンタブレットをいくつかピックアップしてみました。

写真 製品名 インチ レビュー・評価
ワコム 液晶ペンタブレット
フルHD液晶 Cintiq 13HD
DTK-1301/K0
13.3 ・Amazon評価
・楽天評価
ワコム 液晶ペンタブレット
Cintiq22HD
DTK-2200/K1
21.5 ・Amazon評価
・楽天評価
ワコム 液晶ペンタブレット
QHD液晶 Cintiq 27QHD
DTK-2700/K0
27 ・Amazon評価
・楽天評価
HUION 液タブ
GT-190 WindowsとMac対応
19 ・Amazon評価
HUION 液晶ペンタブレット
GT-220 V2 IPS液晶
21.5 ・Amazon評価
Ugee UG-2150 21.5 ・Amazon評価

液晶ペンタブレットのまとめ

デジタルイラストが初めてなら無理に液晶ペンタブレットを選ぶ必要はないと思います。安価な板タブレットでも、デジタルお絵かきの楽しさはわかりますし、操作性の違和感も数日でなくなると思います。
⇒板ペンタブレットの選び方

液晶ペンタブレットを選ぶなら、製品仕様をしっかりと確認して購入することをおすすめします。