クリエイターに向いているBTOパソコンとは

BTOとは【ビーティーオー】と読みます。
Built To Orderの略で、受注生産方式の事を言います。

つまり、簡単にいえば顧客から注文されたものを生産するシステムです。もっと簡単にいうと自作できない人の代わりに、メーカーが作って販売してくれる方式です。

好きなようにパーツを選んで注文できるのでイラストレーター、ゲーマー、3Dクリエイターに向いています。初心者にも選びやすい事と、カスタマイズに優れているので初心者~上級者の多くも利用しています。

ここでは例としてBTOパソコン大手の〔ドスパラ〕を参考にして説明していきます。

BTOパソコンのメリットとデメリットとは?

・メリット

・予算があまりとれない場合コストを抑えやすい
・性能が良いPCを安く入手したい
・好きなようにカスタマイズ注文したい
・ゲームやイラスト専用のPCが欲しい
・安価なパソコンを購入したい
・自分好みにパーツ事を選びたい

モニターなどを既に持っている人も、本体だけ選べるので安く購入できます。 パソコンについて知識がない初心者でも予算に合わせてパーツ選択するだけで済みます。
ほとんどのBTOショップでは、クリエイター向け、ゲーム向けとカテゴリーが分かれているので、必要な性能がわかりやすく販売されています。

デメリットとしては受注されてから自宅に届くまで最低でも1~3週間は見ておかないといけません。すぐにPCが必要な場合には向いていません。ただしショップによっては数日で届く事もあります。

販売しているメーカーは?

ドスパラのBTOパソコンの他にも様々なメーカーがあります。カテゴリーとしてはクリエイター向けのPCや最新ゲーム、オンラインゲームなどに分かれています。

デジタルイラストの場合は、「CLIP STUDIO PAINT PRO」の推奨PCになっていることが多いです。大体のお絵かきソフトでは、クリップスタジオよりも動作が軽いことがほとんどなので、OS環境を除けば他のソフトの起動は問題ないと思います。

メーカー別BTOパソコンサイトの比較

【マウスコンピューター】
パソコン工房【公式通販サイト】
ドスパラ

主にクリエイターPCを取り扱っているものをピックアップしました。
注文画面を比較してみると、わかりやすさはマウスコンピューターとドスパラが見やすい構成になっていると思います。個人的には、ドスパラの注文画面が初めて購入する方ににわかりやすい印象がありました。

BTOは付けたいパーツを選択するだけなので自作できない人や、家電量販店のパソコンが高いと感じる人にもいいと思います。

パソコン本体だけではなく、モニターや周辺機器などのパーツなども販売しています。

BTOで安く注文する三つのポイント

BTOパソコン

まずはっきりと自分がどの用途で使うか考えてみましょう。
使う用途によっては価格が大きく変わって来ます。

最新の3Dゲームをプレイしないなら安くなる

極端にいえば、3Dゲームをやるかやらないかで、パソコンに掛ける予算を削れます。
最新のゲームはグラフィックボードが必須となっているので、価格が高くなります。
他にも3Dモデリングなどの作業をする人はグラボが必須なので、性能が良く価格の高いパソコンが必要だと言えます。
それ以外の方は、グラボを取り付けないでコストを抑えれば1,2万ほど安くなります。

最近のパソコンは一昔前と比べると、性能がよくなってきています。「オンボード」(グラボなし)でも、高スペックを要求するゲームじゃなければプレイできることもあります。サイトを閲覧したり、動画を見たり、お絵かきする程度ならどのパソコンモデルを購入しても問題ありません。

イラストを描くだけなら、メモリーが重要になってくるので、無理にグラボを取り付けなくてもいいと思います。私の現在使用しているパソコンはグラボなしで利用しています。

プリンインストールされているソフトを考えてみる

通常家電量販店などで販売されているパソコンはプリンインストールといって
最初から有料ソフトがいくつも入れられています。購入者が必要としていないソフトもパソコン本体の料金に含まれています。

 

例えば「word」「Exel」などのお馴染みのソフトもプリンインストールされているソフトです。(本体価格に含まれている)使わない人にとっては非常にもったいない部分ですね。
個人的に必要だったり、仕事に使う理由がなければいらないソフトとも言えます。

昨今では無料でも使えるソフトが増えてきたので、必要に応じてダウンロードした方がいいと思います。それか必要になったときに別で購入する方がいいかもしれません。価格は大体この部分で数万円高くなっています。BTOだとword、Exelをつけるかどうかも選べるので安心です。

CPUを前モデルで購入する

パソコン本体の安さを求めるなら一つ手前のモデル(CPU)を選ぶ事です。所謂型落ちモデルです。
BTOサイトでも、最新のパソコン(最新グラボ付属)はやはり高価格に設定されていることもあるので、必要としなければ前モデルを購入することをお勧めします。
前モデルだと、価格も数万円~違います。

例:CPUをi7⇒i5

普段ゲームプレイしない人はCPUも一つ手前あたりを選ぶとお得です。個人的にお絵かきではメモリの方が大切だと思います。

それと、パソコンは数ヶ月毎に最新モデルが出てくるので、一つ前のモデルの方が価格が安いです。パソコンを消耗品だと考えると、10万円以上する高スペックパソコンを一つ買うよりも、5万円のPCを数年ごとに買い換えた方がいいかもしれません。イラスト制作の場合は、大きくソフトの性能があがることがないので、CPUにこだわる必要もありません。

パソコンの部分的な説明はどうしても用語が多くなってしまうので、よければパソコンスペックの基本も参考にしてみてください。

BTOパソコンの感想・レビュー

実際にBTOパソコンを購入した感想としては、思った以上に簡単にパーツ選択できるので難しい知識がいらないです。わからない用語などは、サイトに解説が載っていることもありますし、ある程度理解していれば困らないと思います。

○価格

私の使い方は主にお絵かきをすることだったので、グラボ、プリンインストールソフト、モニターは省きました。
その為価格は10万以下で購入しました。
2年以上使っていますが、価格に見合っている性能かと思っています。

○届くまでの時間

本体が届くまで数週間掛かりましたが、急ぎでもなかったので満足してます。
お急ぎの人はどのくらい掛かるのか問い合わせてみるといいかもしれません。
追記:後日ドスパラを利用しましたが、3日ほどで届きました。

○PCの重量
デスクトップPCは意外と重いことがあるので運ぶときには十分気をつけてくださいね。
物によっては10キロほどあるので、購入時によく確認しておきましょう。
デスクトップの場合は、多少場所を確保しておくことも忘れないようにしたいです。

○PC設定について

OSを選択していれば、そのまま電源を入れるだけです。
予め外付けHDDなどにデーターを移しておくと移動するときもスムーズです。

○モニター

特にイラストを描く人にとってモニターの発色などが気になると思いますので、本体の価格を抑えてモニターを〔EIZO〕などにしてみた方が、絵もだいぶ描きやすくなります。

○メモリについて
メモリなども8G以上を目安にすることをお勧めします。お絵かきではレイヤーやキャンバスタブを多く使いますし、解像度を大きく使うため、メモリは特に気をつけたいパーツです。