イラストがうまくなるには絵の才能が必要?
まず結局のところ、絵は才能が必要なんじゃないの?という意見です。才能が必要だという人は確かに居ますが、私は絵の才能があるかないかは、あまり関係ないと思います。理由としては最初こそ下手だった人でも上手くなっている人はたくさんいるからです。はじめて描いた絵がすごく下手だったとしても、練習方法次第では上手になると私は思います。
あとは絵を見る人次第かと思います。一人の人が下手だ!と言っても、別の人から見たら上手い絵かもしれません。どこまでが上手な絵とされるのかはわかりませんし、人によって練習量は異なりますが、最低三ヶ月描き続けてみてください。
私は絵を昔から描くのが好きでしたが、下手でした。今もそれほど上手な絵を描けませんが、いつの間にか絵を描いて10年以上経ちました。その経験談としては1ヶ月~3ヶ月、半年から1年で、劇的に絵が変化&上手になると思います。上手い絵は一日してならずです。
才能があるとするなら、描き続けることだと思います。絵が上手い人は楽しんで描いている人ばかりです。続けていれば、いつの間にかうまくなっていた…なんてこともあります。ぜひ楽しくイラストを描いてみてください!
上達するにも理由がある上達しないのにも理由がある
絵がうまくなりたい!と思う人はたくさんいると思いますが、なかなか上手くならなくて、もやもやしてる人も多いですよね。ちょっと長文ですが下記で、絵が苦手な人が悩んでいることをピックアップしてみました。もし1つでも当てはまるなら、少しだけ意識を変えてみるといいかもしれません。
人体の構造を理解して絵を描いてない
お絵かきを始めたばかりの頃ってとにかく人物を描きたくなりますよね。ですが、初心者の頃ってうまく人物を描くことが難しい…顔を描いてもゆがんでしまうし、体もなんだかアンバランス…それは何故かというと、人体の構造を理解して描いていないからです。
絵が上手な人は筋肉、骨、体の関節などバランスを考え、構造を考えながら絵を描いています。ただ絵を描き始めたばかりなら、全部理解するのはとても難しいですし悩んでしまうかと思います。そこでおすすめな練習方法は「模写」することです。上手な人の絵は、何が上手いのかをじっくり見てみましょう。うまい人の絵のいい部分を真似てみて人体の構造を理解するのは重要です。とにかく観察、見て描くことをおすすめします。
模写は効果がないって人もたまに見かけますが、絵の基本は真似て描くことだと個人的に思います。見たものを正確に描く能力は上手になる第一歩と言えます。
何年描いてもイラストが上手くならない!
よく、何年描いても全然上手くならないと悩んでいる方を見かけます。何百枚も描いてるのに…。うまい人との差ってなんだろう?絵を描いてるとそんな疑問にぶつかります。
私もそんな壁にぶつかってしまい、描く手がストップしてしまったことがあります。枚数を描いてもうまくならないのには理由があります。自論ではありますが、闇雲に何十枚、何百枚と描くのは効率が悪いです。枚数を重ねるよりも、一枚の絵をじっくり、丁寧に描いた方が効率はいいです。
人物のポーズを描く際には、同じ構図(ポーズ)で描かない事も重要です。たくさん描いても上手くならない!と思っている人は構図やポーズも全く別な100枚をじっくり描いてみてください。同じイラストは二度と描かないように意識すると上達するのも早いと思います。
手や足を隠してしまう。苦手な部分は描かない
よく絵で見るパターンとして手や足を隠してる人は多いです。ポケットに手を入れた絵だったり、後ろに手をまわしてしまったり、足が描かれてなかったり、全身が入ってないことが多いです。上半身だけの絵ばかりになるのは非常にもったいないです。苦手なパーツを隠したままでは、その部分はずっと上手くなりません。
苦手だからこそ、練習して得意なパーツにしてみましょう!手や足は関節を知る事が大切です。まずは、身近な自分の手や足を色んな角度で見てみましょう。スマホやデジカメなどで写真に撮ってみるのも描きやすくなるのでおすすめです。
とにかく慣れないうちはどんなものか観察することです。最初はうまく描けないかもしれませんが、関節部分をしっかり知ることで描きやすくなっていきます。
トレースばかり練習してしまっている。考えて描いていない。
トレースとは、完成した絵を上から線でなぞっていくことを言います。ただなぞるだけなのですが、線の引き方や、ペンタブレットを使いはじめた人の練習にも最適です。上手なイラストの線をなぞることで、線をひくポイントや感覚が掴めたこともありました。
ですが、トレースばかりですと、自分で絵を描くときに困ることになります。ただ適当に線をなぞるのも練習方法としては効果も薄いです。トレースをするときには、線の強弱を考えてみたり、服のしわや、間接部分を意識して線を引いてみましょう。髪の毛も、どのような線の流れなのかよく見てみましょう。
とにかく丁寧に線と線を繋げるといいですね。描いているうちに線の描き方を理解したりポイントを得ることもあります。お絵かき初心者で何から練習していいのかわからない場合にも良いと思います。
みなさんも一つの線を考えながら引きましょう!必ず効果があるはずです!
※ネット上にトレースした絵をアップロードする場合は注意です。トレースした絵を自分の絵だと主張するのも駄目!著作権にもふれてしまいます。個人的な練習のみにしておきましょう。
顔や体の位置が決まらなくて描かなくなる
・正面の顔を描こうと思ったけど、顔の比率がずれて描けなくなった
私も正面の顔ってなかなか一回で思うように描けないんですよね。反転してみると違和感があって途中で手を止めてしまいます。なので、最初は正面を描かなくてもいいと思います!真正面を向いている人物の絵って意外と魅せ方が難しいです。例えば、イラスト集やゲーム、漫画の表紙を見て下さい。きっと正面の顔などは少ないかと思います。
よほどの理由がない限り、正面を向いた顔じゃなくてもいいと思います。比率の狂いがない精巧なイラストは機械に任せましょう。実際の人間の顔も左右対称じゃないので、あまり神経質に悩まなくてもいいと思います。顔だけではなく、体や背景などの位置ずれもそこまで気にしなくてOKです!最初は描けなくて当たり前なので、どんどん自由に描いていきましょう!描く手が止まってしまうのが一番ダメです。
色の塗り方がわからない&陰塗りに慣れてない
デジタルにあまり慣れてないなら、最初は「バケツ塗り」をおすすめします。バケツはデジタルの基本的な塗り方でもあるので、まず単色で塗ることを覚えましょう!確かに、影塗りした方が絵が立体的で綺麗に見えますが、影はそれからでも遅くありません。
画像はペイントツールsaiですが、基本的なお絵かきソフトにはバケツツールが必ずついています。最初はベースだけ色を決めて塗ってしまいましょう。そこから陰が当たる位置をしっかり考えます。どの位置から光を当てるかが大切です。
バケツ塗りを覚えてしまえば、アニメ塗りも簡単にできますし、その応用で少しぼかしを使ったライトノベルの表紙や挿絵のような塗りもできます。色塗りは、線画以上に人によってやり方が違うので、何度も色塗り練習して自分の塗りを覚えていきましょう!
参考記事:バケツツールで色塗り
絵が上手くなるために意識すること
せっかくなので上手くなる為のポイントを載せておきます。
・線画が下手なら色塗りに気を遣う
・自分の絵を客観的に見ることは難しいのでどんどん人に見せる
・同じアングル、ポーズでは描かない
・苦手な部分は隠さない。むしろ出していこう!
・目ばかりに意識を持って行き過ぎないように鼻や口も丁寧に描く
・体を描くときには関節部分はしっかりつなげよう
・一枚の絵に時間をかける。中途半端にしない
・とにかく見て描く。最初は模写を何度も繰り返す
・完成した絵は一日、二日置いてから再度確認する(ずっと自分の絵を見ていると全体を見る感覚が麻痺してしまうため)
・時には休むことも重要。モチベがあがらないときは描くのをやめる
上記のことを意識して描くだけでも全然違います。なんとなく線を引いているなら、一本の線を丁寧に引く事を心がけましょう。それと線画が下手だとしても、色を塗ってみると印象も変わって来ます。デジタルで描いているなら、縮小して全体のバランスを見ることをおすすめします!
まとめ・上手くなりたいを具体的にする
どの部分がうまくなりたいのかをはっきりさせる方が、上達するんじゃないかなと思います。顔のパーツでいえば、目、鼻、口、眉、顔。上半身でいえば、肩、胸、腕、胴体などなど。全部を練習しようと思うより、部分的にしぼった方が練習効率もいいです。
こちらの練習方法の記事もよければ参考にしてみてください。一枚の絵をちゃんと作品として完成させていけば、あとは繰り返し練習することでどんどん上手くなっていくと思います。ぜひ意識してイラスト練習してみてください!