デッサン人形の特徴と役割
デッサン人形の役割はポーズを確認したり、キャラクターをどう動かしていいのか悩んだとき、
立体的に人物をとらえるときに使います。
デッサン人形といえばお絵かきをしてる人なら、何となくわかると思います。学校の美術室に置いてあったり、最近では100円ショップでも置いてありました。手ごろな価格のドールなどをデッサン人形の代わりに使っている人も多いです。
初心者より中級者~上級者向けな理由
デッサン人形は便利なものではありますが、デッサンのときの必需品って訳じゃないです。
持ってる人ならわかると思いますが、実際の人間とは「動かせる関節部分」が違います。人にはできない関節の動きもデッサン人形にはできてしまいます。
なので私は、ある程度体の構造を知ってる人が使うものだと思います。初心者よりも中級者~上級者に向いています。ただ、いざというときに使えるのがデッサン人形だと思うので、一つ所持しておくのもいいかもしれません。
価格は数百円~数千円ほどが相場だと思います。デッサン人形の選び方としては、関節を自由に動かせるものがいいので、「ドールタイプ」をおすすめします。
ドールでポーズ練習をしよう
私が最初に買ったのは数百円のものだったんですが、関節可動部分が少なかったのであまり役立ちませんでした。
その後ドールをデッサン人形代わりに使い始めましたが、動かし方の自由度が高く、立体的なので参考になりました。ドールといっても安い価格で販売されているものです。イラストを描くときの最初のポーズ(アタリ)をとるのに役立っています。
わかりづらいと思うので写真をお見せします。
メーカーはオビツかボークスで迷ったのですが、オビツボディの27BD-F07W-Gの女性ボディにしました。ボークスの方は、背中にネジがあったので、ネジのない方を選択しました。絵を描くときのアタリやラフで使用してます。
※頭は別売りなのでこの写真ではついてないです。
このタイプは人形を立たせたいときのマグネットがついてます。直立させられるのは手に持たなくていいので便利です!ポーズをとらせてから写真に撮ってみるのもおすすめです。
上半身の部分はソフトビニールで、できてるので柔らかいです。手の関節部分は結構曲がるので気をつけて動かした方がいいですね!ありえない方向にも曲がるのでその辺が少し難点です。
このように座らせることもできます。ただ、正座やあぐらのような複雑なポーズはできません。私は椅子に座ったポーズなどを参考にしてます。遠近感のついたイラストにも使えるのがいいですね!
デッサン人形の種類と比較
木製のデッサン人形
よく見かけるデッサン人形の代表といえば木製です。価格が安いのも木製のものだと思います。メリットとしては、価格が安いので手が出しやすいことですが、関節はドールと比べると可動部分が少ない場合がほとんどです。絵が描き慣れていないうちははあまりおすすめしません。
ある程度、人物の構造がわかっていないまま、このデッサン人形を使ってしまうと、関節可動部分を間違えたまま覚えてしまうこととなります。他の参考資料を手にとり補助的に使うことをおすすめします。
ボークスドール
私が使っているのはオビツですが、似たようなものを販売しているのがボークスです。ボークスでは、標準的なものからマッチョ体系のドールもあります。イラストによっては筋肉質な体系を描きたいときもあるので重宝します。
価格差はオビツもボークスもさほど変わらないので、好みで選んでも問題ないです。ですが、ボークスドールも人体の構造としてはありえない方向に曲がるので、デッサンするときには十分気をつけましょう。
デッサンを目的としたドール
上記のドールは服を着るのが前提で作られているため、どうしても体のラインの造形が甘くつくられていることが多いです。体のラインを意識したいのであればデッサン用のドールをおすすめします。
通常のドールと同じように関節部分がある程度自由に動きます。実際の人間のように、関節可動部分に制限があるので、デッサンが大きく狂ってしまうのを防いでくれます。ただし、こちらも無理に曲げたりすると壊れやすいので注意が必要です。
今回のまとめ・可動部分が多くあるドールタイプがいい
デッサン人形といえば、シンプルな動きがないものを想像してしまいますよね。一般的なものよりドールタイプだと関節部分を動かせるのでポーズ練習に役立つと思いました。絵を描くときの構図を考えるヒントにもなるので、ポーズを考えるのが苦手な人にも向いています。
私も座っているポーズが苦手だった頃には何度も助けられました。絵を描きなれてないうちは、人物を平面で捉えがちなので、ドールは立体でとらえにくいときにも役立ちます。もし、デッサン人形を考えているなら一般的なタイプよりも、このようなドールタイプの方が参考になると思います。