Intuos5の特徴
Wacomから販売されているIntuos(インテュオス)シリーズの製品名称です。安価で販売されているIntuosPenシリーズと比較すると、価格も少し高い印象ですが、その分高性能なので、これから本格的に絵を描きたい人に向いているペンタブレットです。
今回は私が使ってる「PTH-650/K0」(タッチパネルなし)をご紹介します。ペンタブレットの選び方のポイント・レビュー書いてみました。
・基本仕様・製品スペック
・読取可能範囲…223.5×139.7mm
・読取分解能…最高0.005mm
・読取精度…±0.25mm
・読取速度…最高200ポイント/秒
・筆圧レベル…2048レベル
・傾き検出レベル±60レベル
・外形寸法(W×D×H)…379.9×251.4×11.5mm
・質量…約1Kg
・ケーブル長・約2m
※USB接続
Intuos5のパッケージ内容
・Intuos5 タブレット本体
・グリップペン(消しゴム付き、筆圧ペン)
・替え芯(標準芯5本・ハードフェルト芯3本)
・エラストマー芯1本・ストローク芯1本・ペンスタンド
・USB接続ケーブル
・ドライバ CD-ROM
・クイックスタートガイド
※写真はタッチパネルなしのモデルです。
Intuos5本体の表面について
丁度白い区切りで囲まれている部分が、ペンに反応するスペースです。右利きだけではなく、左利きの人にも対応しています。表面にはオーバーレイシートが貼られています。Intuosシリーズは、使っているうちにシートが削る事があるので、その都度交換することになります。
といっても普通の力加減で描いていたらそこまで削れるものではありません。シート表面が削れて気になるようでしたら、オーバーレイシートが別売りされているので交換可能です。
参考:ワコム オーバーレイシート ブラック ACK-10521
Intuos5のサイズについて
ペンタブレットのサイズはS、M、Lが基本になります。個人的にはMサイズで丁度いいですが、机のスペースや奥行きが足りないならコンパクトなSもおすすめです。実際にSサイズでも手首の振りだけで描くことができるので、小さすぎて描きづらいというわけではありません。
手首の振りだけで描くのが難しいくて、腕の振りで描いてしまうなら、Mサイズの大きめのペンタブレットがいいと思います。
例えば、ワコムのBambooシリーズのSサイズと、Intuos5のMサイズではこんなに違いがあります。製品的に、別シリーズですが、なんとなく大きさがわかると思います。選ぶ前に寸法は確認しておきましょう。
筆圧レベルについて
ワコムの安いペンタブレットといえば、IntuosPenシリーズですが、Intuosシリーズとの違いで特筆すべきは筆圧レベルだと思います。筆圧レベルとは簡単にいえば、線の強弱をつけやすくする目安の数字です。レベルが高いほど、強弱をつけやすくなり、ペンの反応速度があがります。つまり、よりアナログに近い線を描きやすくなります。
この筆圧レベルですが、ちょっとした注意点があります。
オプション設定の、「筆圧レベルの互換性」のチェックをはずさないと、BAMBOOやIntuosPenと同じ筆圧レベルにしかならないことです。デフォルトのまま使っても支障はないですが、覚えておきたいポイントです。意外とこの部分を知らないで使ってる方も多いかもしれません。
Intuos5のレビューとまとめ
色々なペンタブレットを使った結果、Intuos5をメインで使っています。下記で項目ごとに個人的な評価を載せましたのでご参考ください。
・筆圧レベル
筆圧レベルに関しては、私は実感しました。線の強弱をつけるときの微妙な力加減が違うと思います。下位モデルのワコムのペンタブが1024に対して、Intuos5では二倍の2048レベルになっています。ただ、筆圧レベルは、人によって違いがわかる人と、わからない人がいるみたいなので、過度に期待しない方がいいかもしれません。
※上記の筆圧レベルチェックをはずすことは忘れない事が前提です。
・ファンクションキー
ファンクションキーは数多く配置されていますが、少し押しづらさを感じるかもしれません。
ファンクションキーを使わない人にとっては、作業中に押してしまって弊害になってしまいますが、OFF設定もできるのでオプションで変更してみてください。
ペンに付いているボタンもOFFにできるので、押してしまって煩わしさがあるなら変更しましょう。
・タッチパネル
個人的にはない方が快適です。ペンとキーボード操作、たまにマウスを使ってた方が使い勝手がいいです。必ず使う人じゃないとあまりメリットを感じる部分ではないかもしれません。
・USBコード
Intuos4は上部についていましたが、5は横にUSBケーブルがついています。位置が若干邪魔になり、はずれやすいと感じましたが、PC位置など、置く場所に気をつければ個人的に問題ないです。
・オーバーレイシート
表面のオーバーレイシートですが、BAMBOO・IntuosPenと比べると、ツルツルではなく紙の質に似た感じになっています。その結果、ペンの描き心地や線の引きやすさも増しました。
Intuos5について追記
2017年のペンタブとしては、Intuos5は少し古いモデルになるので、製品自体が生産終了してしまいました。IntuosProシリーズとしては、〔PTH-660/K0〕が最新モデルとなるようです。